庵治石×想い

私たちの使命は、庵治石にほめられる仕事をすること。

ある職人が言いました。針ほどの細い一点を通じて、職人の気持ちをしっかりと受け止めてくれる石。それが「庵治石」だと。石の仕事は、私たちが死んだ後も残ります。だから何百年かのちにその仕事を見た人たちにも誇れるような仕事をしなければなりません。石にほめられる仕事をしなければならない、いつも思っています。
例えば、お地蔵様。そのお顔を彫るとき、職人はその先が針ほどに細いノミを使います。墓石に文字を彫るときも同じです。ノミ先の一点で彫っていきます。ある職人が言いました。
「針ほどの細い一点を通じて、職人の気持ちが伝わる石。それが庵治石だと」。
ねばりがある庵治石は、細かな細工をしてもこぼれません。
だから、小さなお地蔵様の細く繊細な目や眉が描ける。すっとした鼻筋もできる。
目が細かく、つまっていることも、庵治石の特長です。目が細かくつまっているから、生地をたたくと表面がきれいになる。もし庵治石のお地蔵様をお参りする機会があれば、そっと手で触れてみてください。ざらざらしていないと思います。
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