庵治石の墓石を提供する。それが私たちの仕事です。しかし、お客様の中には、いつかはお墓を守る人がいなくなるので、どうしたらいいだろうと相談いただくこともあります。そんな時は本当にお墓はいらないのか、お墓をあきらめる前に何か方法はないのか、一緒に考えましょうとじっくりお話します。
なぜお墓を建てるのか。子孫がいつもお参りできる、そういうことが大切だと私たちは考えています。
いま生きている方も大事です。亡くなったご先祖さまも大事です。お墓がなくなるということは、代々のご先祖さまの行き場がなくなるということ。お墓を建ててお墓参りをする。別に来いと言われたわけでもないのに、みんなお墓に参ります。そこにはご先祖さまの智慧があります。

お墓をしまうことは、ご先祖さまとの縁を断ち切ってしまうことになるような気がします。お墓は石でできた単なる物ではありません。はじめは石かもしれませんが、子孫が手を合わせ参ることで、大切なものになります。
代々何百年も受け継がれ守られ、家族の絆になるものを私たちは扱っているのだという気持ち。その気持ちを心に仕事をするということが大事だと思っています。
三好石材の職人一人ひとりがその念（おも）いを胸に仕事をしています。