ご先祖様に喜ばれ、子孫に誇れる。至高のお墓 五輪塔

五輪塔とは

下から四角、丸、三角、半月、宝珠の五つの石を組み合わせたお墓で、
これを五輪塔といいます。
それぞれのカタチには意味があり、「地・水・火・風・空」という
宇宙を構成する五大要素を表現しているものです。

五輪塔の歴史

  • history1
    平安時代から室町時代、お墓の8割は五輪塔。
    お墓の代表であった。
  • history2
    浄土教の大流行。
    お墓にも「成仏」や「往生」という考えが浸透。
  • history3
    亡き人の魂を救い、死者を本当に大事にするもの
    として作られたのが五輪塔。
現代では四角いお墓をよく見ますが、平安時代から室町時代には
五輪塔がお墓の8割を占めるほど「お墓の代表」でした。
皇族から貴族、武士、庶民に至るまで当時のお墓といえば五輪塔のことだったのです。
鎌倉時代に急速に五輪塔が普及した理由のひとつとして挙げられるのが平安中期に大流行した
「浄土教」の影響です。人が亡くなると「成仏した」「大往生した」といいますが、
お墓にも「成仏」や「往生」という考えが取り入れられるようになったのがこの時期。
五輪塔には死者を成仏させ、浄土へ往生させるという意味が宿っています。
それ以前のお墓は単に「死者の埋葬地」でしたが、亡き人の魂を救い、
死者を本当に大事にするものとして作られたのが五輪塔です。
お墓の一大革命だったのです。
ちなみに今の三段墓は江戸時代中期から庶民に普及し始めたものと言われています。

宗派に関係なく愛されるお墓

五輪塔を建てると亡くなった人はみな
最高の位が与えられ、浄土に往けるという考えに基づけば、
宗派に関係なく「最高のお墓」と言われることにも納得できます。
意味をもつカタチ、先祖を想う気持ち、守り抜かれた伝統技法…。
それらが、五輪塔が至高のお墓といわれる理由です。

三好石材の五輪塔

三好石材の五輪塔は
先祖を敬い、子孫の誇りとなる。


五輪塔の前で手を合わせてみれば、先祖の声が聞こえてくるような気がしませんか。「最高のお墓をありがとう」と。
そして、いつか子や孫にとっても五輪塔を建ててくれたことを誇りに感じてもらえるときがくることでしょう。
極楽浄土へ導き、先祖を最高の世界へといざなう五輪塔は、子孫がお墓を含め、家系を誇りに思える瞬間を作り出すことでもあるのです。
お墓の向こうにある家族の絆、己の尊厳、自尊心の芽生え…。
その意味を追求しながら三好石材はこれからもお墓を作り続けていきます。

三好石材の技


古くなれば苔が付き、趣きが味わえるのも特徴です。

三好石材が守りぬく匠の技。
脈々と継承される、
古式鑿(のみ)やき仕上げ。

三好石材が推奨する「古式鑿やき」の技法は熟練の職人が鑿ひとつで仕上げる昔ながらの技法です。
鑿先の一点一彫で仕上げられるため、時間と手間がかかります。
一方で現在では多くの職人さんがタンガロイ鑿を使っています。
タンガロイと呼ばれる超硬素材を、鑿の先端に埋め込んだもので、これによって鑿の焼入れ作業がなくなり、
時間も手間も省くことができるようになりました。
時代の流れとともに道具にも工夫がなされ、スピーディーに仕事をこなせるようになったのです。

  • つかうのはこの鑿一本。セットウ(金槌)で打ちながら表面を叩いていきます。
    少しずつ表面を叩きながら表情を出していきます。

  • 複数回叩くと少しずつ古式鑿やき仕上げに近づいてきます。

熟練の職人が、一刀ごとに心をこめて仕上げる。

ところが、三好石材では、あえて昔から変わらない鑿を使っています。
タンガロイに比べ、鑿を使うと焼き入れをしなければならないので手間も時間もかかりますが、「古式鑿やき仕上げ」は庵治石のような粘りのある石との相性がよく、手作業ならではのやさしい佇まい、やわらかく素朴な風合いが表せます。また難易度の高さから高級な仕上げと言われています。
全国トップレベルの加工技術を誇る庵治石材産地においてもこの技術をもつ職人さんは少なくなってきているのが現状です。
三好石材ではあえて技術継承が難しい「古式鑿やき仕上げ」を推奨し、職人の技術の継承を行っています。
そして後世にまでこの技術を継承していきたいと考えています。

メッセージ

お墓に向かって手を合わせ、目を閉じる。
暗闇の中で出合うもの、それは尊厳です。
そして私たちの中に出合うもの、
それは自尊の心が養われていく。

株式会社三好石材 代表取締役三好康治
近年「墓じまい」という言葉を聞くようになりました。残念ながら、お墓を管理しきれないと感じる人が増え、
墓を処分してお骨を寺などに預けるというのです。
でも、今一度お墓の存在について、じっくり考えてみてください。
お墓の仕事に携わる者として常々考えているのは、お墓は先祖を想う気持ちを表現したものだということ。
物質的なことだけでなく、目に見えないものに価値を見出してもらいたいという願いでもあります。
お墓の前で手を合わせる行為には、不思議な力があると思っています。手を合わせることで親や祖父母を想い、
先祖を想い、連綿と受け継がれてきた先人たちの努力を感じえることでしょう。
そうすることで、お墓と手を合わせている人の間には「尊厳」ができ、その「尊厳」こそが、墓参りをする人の
「自尊心」を養うのだと思います。目に見えるものだけでなく、見えないものを感じてください。
一見すると、私たちの生業はモノや石を提供する仕事のように見えるかもしれません。
でも、当社はその奥にあるこのような想いを大切にしたいと考えています。
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